●エリアの選択
まず、どこでトーイングを行うか?を決めます。
WSやWBを引く際に必要な環境条件をいくつか考えてみましょう。
・他船の航行の障害にならない場所
これは当然ですね。間違えても航路のど真中で引かないように(笑)。
それ以外にも操業中の漁船の近くとか、港の入り口付近とかは避けるべきでしょう。
・直線でトーイングできる場所
トーイングの基本は「一直線」です。よく勘違いしてWBを左右に振り回しているジェットがいたりしますがこれは論外!!。危険なだけで楽しくもなんともありません。
500m(30km/hで1分間)くらい真っ直ぐ走れる場所が確保できれば良いのですが・・・。
・定置網などの障害物の無い場所
これまた当然の話です。スクリューに網が巻き付いたり、プレーヤーが引っ掛かって怪我をしたりする恐れがあります。
プレーヤーに怪我を負わせた場合、それは船長であるドライバーの責任となります。くれぐれもお忘れなく。
・海水浴客やダイバーなどがいない場所
「目立つから」といって海水浴場のエリアのすぐ前などでトーイングするのは止めましょう!。海水浴客が流れ出してきて危ないのはもちろんの事、ボートやジェットに対する風当たりが厳しい昨今、「うるさい」「危険だ」と規制強化のネタにもされかねません。
マリンスポーツの楽しめる環境を自分達の行動で失うようなマネはしないようにしましょう。
・うねりや他船の引き波などの影響が少ない場所
WSやWBは波の影響を受けやすいスポーツです。「平らで鏡のような水面」で行うのがベストですが、なかなかめぐり合えるものではありません。
私達がいつも行っている鹿島(常陸利根川)は水面が良いと言われていますが、それでも鏡のような水面になるのは年に数回、ごく短い時間だけです。
皆さんがトーイングを行う場所でも、大抵は波やうねりのある状態だと思いますが、その中でも「波が少ないな」という水面を探して見てください。
以上、すべてをクリアできる場所はなかなか存在しないとは思いますが、安全確保の上から、可能な限りそれに近い場所を見つけてください。
●船の準備
船の準備は、通常の出艇準備と同じです。
エンジンの調子はOKか?、燃料は充分か?、オイルは足りているか?、スロットルレバーやハンドルにガタつきはないか?、ライフジャケットなどの安全備品はそろっているか?等ですね。
天候には特に気を配ってください。
悪天候だったら出港を見合わせるのは基本中の基本です。大きなうねりが入っていたり、風が強くて波が立っている状態だと満足に滑る事は出来ません。こんな時は「風待ちじゃあ〜」と昼寝するくらいの余裕を持ってください。
当たり前の事ばかりですが、再度確認してみてください。
●器材の準備
船がOKだったら次は器材。桟橋を離れる前にこれだけは確認してください。
・ロープ&ハンドル
ロープは船とプレーヤーを繋ぐ文字どおりの命綱です。念入りに点検しましょう。
ロープを陸上でいったん伸ばして見てください。よれやねじれはないか?、傷は入っていないか?、切れそうになっていないか?、絡んでいないか?。
ロープは消耗品です。ちょっとでもおかしくなっていたら、すぐに交換しましょう。
ジェットの場合、出艇後にロープを結ぶのは大変ですので、点検が終わったらアイに結んでおきましょう。そして走行中に落ちない場所に置いておくようにしてください。
バーも同じようにしっかり点検しておきましょう。
・ボード(板)
ボードや板に傷は付いていないか?、ビンディングはしっかり取り付けられているか?(特にネジの締まりをチェック!!)、少しでも「変だな」と思ったら使用を中止しましょう(ボードや板にかかる衝撃は相当のものですから)。
借り物の板を使用する場合には、ここで足のサイズを合わせるようにしてください。船の上でやるのは時間の無駄ですし、船酔いします(笑)。
●人の準備
ドライバーは艇の上ではすべての責任を負う事になります。
乗っているプレーヤーや同乗者の状況を把握し、的確な指示・判断を下せるようにしておきましょう。
特にプレーヤーの安全装備はそろっているか?、体調は良いかを見てください。
体調が良くないと判断したら、本人が「大丈夫!!」と言っても引いてあげない「勇気」を持ってください(怨まれる場合もありますから・・・(^^;)。
同乗者に対しては、トーイング中の役割と方法を教えておきます。
トーイング中、主に前方を見ていなければならないドライバーの代わりに「後ろの目」になってもらう必要があります。
最低限、後方に船が近づいてきたら教える事と、プレーヤーが転んだり落水したら「アウト!!」と叫ぶ事を指示しておきましょう。
ドライバーは艇の上では「神様」です(笑)。安全確保の上から、「神様」の指示には絶対従うようによ〜く伝えておきましょう(でも無茶は言わないように。陸に上がったら立場逆転、奴隷にされるかも・・・(爆笑))。
Copyright Jr.Kobayashi 1996
LAST UPDATE 1998-03-26